【あれから1年】モーリシャス沖の座礁、わかしお座礁石油流出事故は今どうなっているのか?

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こんなことを考えました

さて、8月も折り返しになりましたが、気づけばコロナ騒動から1年と半年近く経過しました。

そういえば去年の今頃何があったか調べていたら

去年2020年の7月25日に日本の貨物船🚢「わかしお」がモーリシャス沖、海岸から約2キロの地点で座礁した事故があったことを思いだした。

コンテナ船のイラスト

事故の影響で重油が流出し周辺の環境が一変、生態系の破壊が進み、重油の回収作業を進めている、と言う内容でニュース報道はそれっきりだが

1年経った今はどうなっているのか?調べてみた。

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事故の概要

まず、事故の概要について説明していこう👇

原油流出まで

事故が起きたのは2020年7月25日の夜

インド洋を航行していた「わかしお」はモーリシャス南東部沖ラムサール条約の指定水域に含まれる「ポワント・デス二―」付近でサンゴ礁に乗り上げ座礁

この座礁の際に船体を損傷し、2週間後の8月6日朝には燃料タンクに亀裂が入って重油1000トン余りが流出した。

流出した重油はモーリシャスの生態系を破壊し、経済や食料安全保障、健康にも深刻な影響を及ぼすことが懸念されることから、モーリシャスのジャグナット首相は8月6日に環境緊急事態宣言を発出し、引き揚げの技術や専門知識がないとして、フランスに支援を求めた。

マクロン大統領は8日に支援を表明した。9日、首相は船体が真っ二つになる恐れがあると公表した

重油流出後

1000トンの原油が流出した後も、船内には未だ2800トンほどの重油と200トンほどの軽油が残っていた。

この時船体に入った亀裂は徐々に拡大していて、残った燃料のさらなる流出が懸念された。残油抜き取り作業は急ピッチで進められた。

8月12日までには燃料油抜き取り作業がほぼ完了、燃料油以外の潤滑油など100トンについても一部が回収された。その後の8月15日、船体は2つに分断した。

分断した船体のうち、大きい方の船首部分は8月24日にモーリシャス沖15キロ、水深が3180メートルの海底へ海没処分された。

小さい方の艦橋部分は8月25日現在、サンゴ礁に座礁したままである

事故原因

商船三井は2020年8月9日の会見で「(モーリシャス島の南方約20マイル (32 km)を通る予定だったが)悪天候による強い風やうねりで北方へ押し流された可能性がある」とした。

インド人の船長とスリランカ人の副船長もその後安全航海の義務を怠った理由で8月に逮捕されているが、Wi-Fi説についてはモーリシャス政府がロイター通信の取材に際して否定している。地元紙「レクスプレス」は8月13日付の記事で、乗組員が捜査当局に対して、誕生日を祝っており Wi-Fiに接続するために島に近づいたと説明したことを報じている。

その後12月に、事故原因は船員らが船上から携帯電話を使うため島に接近した上、現場の詳細な海図を用意していなかったため、位置や水深を正確に把握しておらず、座礁につながったと原因を公表した

引用:わかしお座礁石油流出事故 – Wikipedia

と言う感じだ。🤔

ラムサール条約とは、湿地の保存に関する国際条約。水鳥を食物連鎖の頂点とする湿地の生態系を守る目的で、1971年2月2日に制定され、1975年12月21日に発効した。

まぁ、座礁させた本人からすれば、

船員
船員

まさかここまでの事になるなんて・・・wifiが届かなかったから、ちょっとくらい岸に近づいたって座礁なんてしないだろう。多分大丈夫くらいにしか考えてなかった結果がこんなことに・・・

と感じているのではないだろうか??

航空写真を見ると思いっきり浅瀬に突っ込んでいるのが分かる👇

事故を起こしたのが夜だったのと、詳しい海図がなくこの辺り周辺の水深を把握してなかった事が重なったことも原因の1つだろう。

沿岸部のマングローブ林などの油の除去は今年1月に終わったものの、今春をめどに解体予定だった船体後部は天候不順のため作業が中断しており、完了のめどはいまだ立っていないようだ

沈没船のイラスト

マリントラフィックから見る船舶の動き

マリントラフィックを知っているだろうか?

世界中の船舶の位置が分かるウェブサイトで、船舶 の位置と動き、 港湾 内の現在位置に関するリアルタイム情報を提供してくれる神サイトだ

8月17日21時時点での世界中の船舶位置情報はこのようになっている。

こう見るとすさまじい数の⛴🛳🚢船舶が行き来しているのが分かる。

日本近海だけでもこれほどの船が今行き来しているので驚きだ。

モーリシャス島をで囲ってみたが周辺は非常にたくさんの船が行き来しているのが分かる

この地図🗺から分かるようにモーリシャス沖は非常に多くの船舶が行き来する通り沿いにあることが分かる

こう見ると、これほどの数の船が世界中の海を行き来していて、よく事故が起こらないなぁと感心する

輸出のイラスト

サイトはこちら:海上交通:グローバル船舶追跡インテリジェンス|AIS 海上交通 (marinetraffic.com)

あれから約1年後のモーリシャス

現在のモーリシャスについて取材している動画を発見しました。

座礁事故後にモーリシャスの住民は重油の拡散を防ぐために、

髪の毛がオイルを吸収しやすいという事でたくさんの人から髪の毛を提供してもらったり🤝、サトウキビの葉を利用することでオイルフェンスを手作りしたそうです。

その結果、モーリシャスの海🏖は✨すごくきれい✨に戻ったそうで、完全にすべて回収したワケではないそうだが、大部分は回収し今はほぼオイル🛢があることが分からない状態までに戻ったとの事です。

海のイラスト「ヤシの木とビーチ」

責任を追及された商船三井は政府関係者が来る前に現地の視察👷‍♂️👷‍♀️をし、援助は第4弾まで実施し🚚💨📦📦📦📦非常に多くの援助して、凄くしっかり対処したそうです。

瓦礫の撤去をする人のイラスト
災害医療特殊部隊のイラスト

綺麗な海を取り戻したモーリシャス沖

重油流出事故で生態系大きく影響が出たものの、1年経って元あった状態にかなり近いところまで来たことは非常にいい知らせですね。

どうやら、モーリシャスの住民は政府の対応が遅いことが非常に不満があったようで一部、辞任を求める大規模なデモがあったようですが

モーリシャスにとって観光業は製糖業・繊維産業・工業と並ぶ、もう1つの主要産業となっていて事故で打撃を受けたものの、きれいな海を取り戻せたのは喜ばしい事ですね

<strong>ワシ</strong>
ワシ

どうやらモーリシャスは。1人当たりのGDPは11,228ドルで、アフリカ諸国全体では第2位、世界平均のおよそ75.7%の水準のようで非常に経済的には恵まれている国なんですね。

あとは風評被害による観光客の減少が懸念されているようなので、今はコロナウイルスの影響で旅行は厳しいかもしれませんが

また多くの人が訪れるときが来ることを願います。

ではまた❗😃👍

モーリシャス – Wikipedia

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