1月15日に南半球の太平洋に位置する島国「トンガ王国」


そのトンガ王国で大規模な火山噴火が発生したワケだが、その影響は世界各地に及び🌏
噴火による衝撃波はすさまじく、日本にも一時的に気圧の変化をもたらすほどの威力でどれほどの威力だったかを物語る。

噴火したのは「フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ火山」日本語だと読みずらくてしょうがないんですが
とにかく過去数十年の間では記録が無いほどの大規模な噴火だったようです。
噴火による影響は地球の裏側まで届いた
衝撃波は地球を一周し、日本にて急激な気圧変化が2回発生した。
1度目は1月16日17時~18時🌖
2度目は1月17日9時~10時🌞
このクラスの噴火は1世紀に1度の頻度で発生する規模のようで、

1883年にインドネシアで発生したクラカタウ大噴火に匹敵する大噴火
とのことらしく、爆発の規模は爆薬10メガトン(1000万トン)分で広島型原子爆弾500発分を上回るほどという推測です。

クラカタウ大噴火について
クラカタウ大噴火についてはこちらに解説の動画がありました。
1883年のクラカタウの噴火
1883年8月26日から28日にかけて発生した噴火では噴煙の高さが 70 – 80キロメートルの中間圏にも達し、微細な火山灰が地球を12日で1周した。8月27日には4度にわたる特に大きな爆発が発生し、最後の4度目の噴火は発作的な激しい噴火となった。
この一連の噴火により165の村が破壊され、3万6417人が死亡、ほか多数の負傷者が出た。その大半は、クラカタウの噴火そのものではなく、噴火に伴って翌日に発生した巨大な津波に遭ったことによる

こちらの噴火は島の大部分が消えてなくなり、2000トンの硫黄が大気圏を取り巻き🌧、5年の間世界中の気温を 1.2 °C (2.2 °F) 低下させるという❄
文明が滅亡するクラスの噴火だったようです。

文明を滅ぼす「火山の冬」
上で紹介したように大規模な火山噴火が発生した場合💥
吹き上げられた火山灰に含まれる硫黄分によって硫酸が発生し、それが太陽光🌤を遮り地球の気温が低下する現象の事を
火山の冬と言います。

火山の冬という現象は🌏地球史🌎では何度か発生し、重大な森林減少や世界的な気温の低下が引き起こされて氷河期を迎える。という流れで
😨地球上の環境は生物の大量絶滅を何度も経験しているようです。

火山爆発指数
火山の噴火にはレベル的なヤツ📊があり、VEIというレベルで表されるようで、噴火レベルをまとめた表が次のような感じです。👇
VEI | 火砕物の量 | 状況 | 機構 | 噴煙の高さ | 噴火雲の半径 | 発生頻度 | 例 | ここ1万年の 発生数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | < 0.0001km3 | non-explosive (非爆発的) | ハワイ式 | < 100m | – | ほぼ毎日 | キラウエア | 無数 |
1 | > 0.0001km3 | gentle (小規模) | ハワイ式/ストロンボリ式 | 100 – 1000m | < 10km | ほぼ毎日 | ストロンボリ島 | 無数 |
2 | > 0.001km3 | explosive (中規模) | ストロンボリ式/ブルカノ式 | 1 – 5km | < 10km | ほぼ毎週 | ガレラス山(1993) | 3477 |
3 | > 0.01km3 | severe (やや大規模) | ブルカノ式 | 3 – 15km | < 10km | ほぼ毎年 | コリャークスカヤ山 (2008) | 868 |
4 | > 0.1km3 | cataclysmic (大規模) | プリニー式 | 10 – 25km | 10–100km | ≥ 10年 | プレー山(1902) | 278 |
5 | > 1km3 | paroxysmal (どうしようもないほど大規模) | プリニー式 | > 25km | 100–200km | ≥ 50年 | セント・ヘレンズ山(1980) | 84 |
6 | > 10km3 | colossal (並外れて巨大) | プリニー式/ウルトラプリニー式 | > 25km | 200–500km | ≥ 100年 | ピナトゥボ山(1991) | 39 |
7 | > 100km3 | super-colossal (超巨大) | プリニー式/ウルトラプリニー式 | > 25km | 500–1,000km | ≥ 1000年 | タンボラ山 (1815) | 5(+推定2) |
8 | > 1,000km3 | mega-colossal (非常に巨大) | ウルトラプリニー式(破局噴火) | > 25km | > 1,000km | ≥ 10,000年 | トバ湖(BP 73,000) | 0 |
ちなみに最近では、1991年にフィリピンでピナトゥボ山が噴火(VEI6)して2年から3年の間世界的に温度を引き下げたようです。

VEI8クラスの噴火は人類が発生してからまだ起きてないらしいので発生すると人類はほぼ滅亡するっぽいです。
今年の夏は冷夏になる?
そんなこんなで火山が大規模に噴火すると人類が滅亡しかねない訳なんですが、

今回のトンガ沖の噴火で放出された二酸化硫黄量はそれほど多くないらしく、人工衛星が17日に観測したデータによれば約40万トン。
ピナトゥボ火山の噴火は、トンガの50倍にあたる約2千万トンの二酸化硫黄を噴出したと分析されている。
トンガ沖噴火での地球寒冷化は「限定的」 東北大教授 (msn.com)
そんなワケなので
気候に重大な影響が出るわけでは無く、有ったとしても限定的と見られているようで

今回のトンガ沖で起きた噴火はレベルで言えばVEI5~6ではないか?
という意見があるようです。
今後も噴火には警戒!
気候への影響は限定的とは言いつつも
津波によりトンガだけでなく、日本にも影響がありました。🗾

さらにトンガでは火山灰の影響で飲むことが出来る水💧が不足し、物資の輸送するにも滑走路が火山灰によって使えないなど重大な被害が出ています。
さらには海底ケーブルが破損しインフラは孤立状態、現地の詳しい情報が分からず島に行くにも難しい様子から復旧には膨大な時間がかかると思います。
とりあえず、🧰支援物資はヘリ🚁や軍艦などで届けているようなので一安心といったところ。

トンガは日本で起きた東日本大震災の際に20万パアンガ(約900万円)の寄付をしてくれました。
今回は日本の対応として直接または国際機関経由で100万ドル以上の緊急無償資金援助を実施するとのことで復旧まで何事のないことを祈ります。


ではまた❗😃👍
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